【童話の森だより】童話の森へ
童話の森とは
童話『ごんぎつね』の舞台でもある「童話の森」は、新美南吉記念館のとなりに広がる小さな森。木陰から「ごん」がひょっこり顔を出しそうな、のどかな森です。新美南吉作品に数多く綴られている、ふるさと半田の風景、花、樹、虫たちに出会えます。
この森は、新美南吉の代表作『ごんぎつね』冒頭に、かつて中山様というお殿様が住むお城があったと描かれている「中山」の地にあります。新美南吉が作中で書いた植物や生き物が感じられる多様性のある森として楽しめるようにプロジェクトチームが活動しています。
ごんぎつねが住んでいた「いささぎ」の繁る森へ
散策路を辿って花のき広場まで行くと、左手に「権狐(ごんぎつね)」の草稿碑があります。
「むかし、徳川様が世をお治めになっていられた頃に、中山に、小さなお城があって、中山様と云うお殿さまが、少しの家来と住んでいられました。その頃、中山から少し離れた山の中に、権狐と云う狐がいました。権狐は、一人ぼっちの小さな狐で、いささぎの1ぱい繁った所に、洞を作って、その中に住んでいました。」
文中の『いささぎ』というのはこの地域の方言で、一般的にはヒサカキと言い、童話の森にもたくさんあります。実際にキツネはヒサカキの繁るような森を好んで生息します。ヒサカキを見つけて「ごん」の住む洞を想像すると、森の奥へと南吉童話の世界が広がっていきます。
童話の森だより
童話の森へもっとたくさんの方にあそびに来ていただけるように、森の散策マップと南吉作品とゆかりのある植物の紹介、季節の見どころをまとめた「童話の森だより」を制作しています。
新美南吉記念館内にて、コーナーパネル展示と配布を行っています。
以下のページでPDFの閲覧&ダウンロードもできます。
ぜひ散策マップを片手に童話の森へあそびに来てください。